歯のひび・歯が割れる歯根破折の治療法と費用について
投稿日:2022年5月31日
カテゴリ:スタッフブログ
歯のひび・歯が割れる歯根破折の治療法と費用について
今回は前回のブログ(歯のひび・歯が割れる歯根破折の症状や原因とは?>>)に引き続き「歯根破折」についてお話したいと思います。今回は歯のひび、歯が割れる歯根破折の治療法と各治療の費用の目安について解説いたします。
歯根破折は抜歯となる可能性の高い症状ですが、状態や早期の対応によっては歯を残せることもあります。歯に違和感を感じた際は絶対に放置せず、できるだけ早めに歯科医院を受診しましょう。
歯根破折の治療法とは?また費用はどれくらい?
歯が縦に割れた際の主な治療法は下記の3つとなります。
口腔内接着法(接着保存治療)
縦に割れた歯をお口の中で接着し、症状の改善を図る治療法です。
- 神経が残存し、ダメージがない
- 歯のボリューム・厚さがしっかりしている
- 縦割れのラインがまっすぐ
- 当該歯への圧が強すぎない
上記の条件を満たす場合は、口腔内接着法(接着保存治療)が適応できる可能性が高いです。残存歯質量が少なかったり、症状によっては治療ができない場合もあります。
口腔内接着法(接着保存治療)の費用の目安について
保険適用外の治療となり、かぶせ物の種類によって数万~15万円位が相場です。(※各歯科医院によって異なります。)
かぶせ物の素材については、耐久性や審美性などを考慮し、患者さまと相談して決定します。
口腔外接着再植法
口腔外接着再植法とは、破折歯を一度抜歯し、お口の外で必要な処置を施して歯を接着後、再び元の位置へ歯を戻すという治療法です。炎症がひどかったり、奥歯が破折した場合は位置的な関係でお口の中で処置が難しいため、口腔外接着再植法が選択されることが多いです。
口腔外接着再植法の費用の目安について
口腔外接着再植法は、保険外の治療となります。抜歯に約3万程度、かぶせ物の種類によってプラス数万~15万円位というのが相場です。(※各歯科医院によって異なります。)
かぶせ物の素材については、耐久性や審美性などを考慮し、患者さまと相談して決定します。
抜歯
歯が脆い・複雑な割れ方をしているなど、破折歯の状態が悪く保存が難しい場合は抜歯となります。抜歯後はブリッジ、入れ歯、インプラントなどの治療で歯の機能を回復させることになります。
抜歯の費用の目安について
抜歯については保険適用となるため、3割負担の場合で5,000円前後が相場となります。その後の歯の機能を回復させる治療の費用については、選択する処置によって様々です。
歯を保存できる確率を少しでも高めるため、歯が割れた場合はご自身でどうにかしようとせず、できるだけ早めに歯科医院を受診しましょう。
■ 他の記事を読む■