抜歯が必要な状態とは?抜歯前後で気をつけることについて
投稿日:2022年6月23日
カテゴリ:スタッフブログ
抜歯が必要な状態や抜歯前後で気をつけることについて
歯科医師はできるだけ多くの天然歯を維持していただくため、予防をはじめ、虫歯や歯周病治療に力を入れています。しかし、お口の状態や治療のためにやむなく抜歯となることも少なくありません。今回は抜歯が必要な状態や抜歯前後で気をつけることについてお話したいと思います。
抜歯が必要な状態とは?
修復が困難な場合
軽度や中度の虫歯・歯周病であれば、必要な治療や処置をすることによって歯の機能を修復することは可能ですが、重症化した場合は状態によって保存が困難となる可能性があります。膿が溜まっていたり、歯茎や骨の大部分が溶けていたりする場合には、抜歯となってしまいます。
周囲の歯や骨に悪影響が及ぶ場合
横向きに生えている親知らずや歯根が割れてしまって歯などは、そのままにしておくと腫れや炎症を起こし、周囲の歯や骨に悪影響を及ぼすため、ほとんどのケースで抜歯となります。
矯正治療・入れ歯治療を適切に行うため
できるだけ歯を抜かないような治療計画を立てますが、矯正治療や入れ歯治療などで良好な治療結果を得るためにやむなく抜歯をすることがあります。
炎症が改善できない場合
虫歯や歯周病をはじめ、歯茎に埋まっている親知らずが原因で歯周組織が炎症を繰り返す場合は、周囲の歯や骨に悪影響を及ぼすため、抜歯をおすすめします。
抜歯前に気をつけること
- 持病などで常用しているお薬がある場合は医師に伝える
血液がサラサラになる薬を飲まれている方は、抜歯後に血が止まりづらくなることがあります。また、骨粗鬆症のお薬を飲まれている方は、抜歯した際に骨が壊死する可能性があります。問題なく抜歯ができるよう、普段服用されているお薬がある場合は必ず歯科医師へ伝えましょう。 - 体調を整える
抜歯は外科手術ですので、身体に負担がかかります。体調の良し悪しは傷口の治癒や細菌感染リスクにも影響します。抜歯をする際は、きちんと栄養・睡眠を取って体調を万全に整えて置きましょう。 - 抜歯する日をきちんと考える
抜歯後は血が止まらなかったり、強い痛みが続くなどのトラブルが起こる可能性があります。万が一の時に対応ができるよう、休診日の前日や診療時間終了間近の予約はできるだけ控えましょう。
抜歯後に気をつけること
- 頻繁にうがいをしない
抜歯した部分には、血餅というかさぶたが形成され、傷口を刺激や細菌感染から保護しています。これが剥がれてしまうと、骨がむき出しになり強い痛みを感じるため、うがいを頻繁にしないように注意しましょう。 - 処方されたお薬をきちんと服用する
抜歯は外科手術ですので、身体に負担がかかります。体調の良し悪しは傷口の治癒や細菌感染リスクにも影響します。抜歯をする際は、きちんと栄養・睡眠を取って体調を万全に整えて置きましょう。 - 入浴・激しい運動・飲酒・喫煙を控える
血流が良くなると傷口から再び出血したり、痛みが強くなったりするため、長い時間の入浴や激しい運動、飲酒などは控えましょう。また、タバコを吸うと血流が悪くなり、傷口の治癒が遅くなってしまうため、抜歯後しばらくは禁煙することをおすすめします。
■ 他の記事を読む■