PMTCとは?どんなメリットがあるのか?費用や施術の流れについてご紹介
投稿日:2024年3月22日
カテゴリ:院長ブログ
PMTCとは?
PMTCとは「Professional Mechanical Tooth Cleaning」の略で、日本語では「専門家による機械的歯面清掃」と呼ばれています。簡単に言うと、歯科医院でフッ素配合の研磨剤や専用の器具を利用して、歯石や歯の汚れをきれいに取り除くプロの歯磨きのことです。通常の歯磨きでは落としきれない歯石や歯の汚れ(バイオフィルム)を落とすことができるので、定期的に利用する方も少なくありません。PMTCの概要と、治療の流れをご紹介します。PMTCについてご検討されている方は、ぜひ当院にお問い合わせください。
PMTCで利用する器具
PMTCでは、いくつかの器具を利用します。利用されるものは、大きく以下の3つです。
スケーラー |
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概要 |
高速で振動する先端を持った器具 |
目的 |
歯石を効率的に取り除くため |
特徴 |
振動の力で歯石を取り除くとともに、冷却水を噴射し、熱や振動による歯へのダメージを最小限に抑える |
エアーポリッシャー |
|
---|---|
概要 |
特別な粉(炭酸カルシウムパウダー)と水を混ぜたものを高圧で噴射する器具 |
目的 |
歯の表面の染みを取り除くため |
特徴 |
歯を傷つけずに、スムーズで白い歯面を再現できる |
ピックやキュレット |
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概要 |
具体的な形や大きさを持った手動の器具 |
目的 |
手で触れる範囲の歯石やプラークを丁寧に取り除くため |
特徴 |
細かい部分や難しい場所にアクセスしやすい |
これらの器具は、状況に応じて、組み合わせて使用されます。また、治療中はフッ素配合の研磨剤なども利用しながら、歯石や汚れを取り除きます。
PMTCのメリット
PMTCを利用するメリットはいくつかあります。PMTCを行うか迷われている方は参考にしてください。
深部までクリーニング
PMTCは、上記の説明にあった通り、専用の器具やペーストを使用して歯の隅々までしっかりとクリーニングします。普段の歯磨きでは届かない部分の清掃や歯石などの蓄積されてしまった汚れも落とすことが可能です。「ブラッシングだけでは不安を感じる方」「歯石や黄ばみが気になる」と悩んでいる方はぜひ利用してみてください。
虫歯や歯周病の予防
PMTCは1本ずつきれいに磨きあげるため、歯がツルツルになります。そのため、PMTC後は歯の表面に細菌や汚れが蓄積されにくく、結果的に虫歯や歯周病を防ぐことが可能です。また、PMTCの頻度として、一般的に多いのが3〜4カ月に1度であり、定期的なクリーニングも、虫歯や歯周病の原因となる細菌や汚れの蓄積を防ぎます。
審美性のある歯
歯の表面の汚れや黄ばみを取り除くことで、自然な輝きを取り戻します。普段、歯の汚れが気になってなかなか笑えない方や外見に自信がない方もいるのではないでしょうか。そういった方は、PMTCで歯の汚れを落とすことで十分に効果を感じられるでしょう。
PMTCの費用
PMTCの一般的な費用相場は5,000〜15,000円程度といわれています。PMTCは、歯周病や虫歯の治療ではなく予防として位置づけられており、原則として保険は適用されないため、各歯科医院によって価格が異なります。そのため、保険が適用される治療と比べ高額になりやすく、地域やサービスのレベルによっても費用が変わってきます。あくまでも一般的な相場ですので、参考程度にとどめ、正確な料金については、治療を受ける歯科医院に直接相談しましょう。
PMTCの流れ
PMTCの流れについて説明します。大まかな流れは以下の通りです。
- 初期診査
- クリーニング実施
- フッ素塗布
それぞれについて詳しく解説していきます。
初期審査
はじめに歯の状態をチェックし、日々の歯磨きで磨き残している箇所や歯の健康状態を確認します。この段階で、患者の口腔の健康状態や気になる点、治療の目的などを共有します。
クリーニングの実施
次にクリーニングの実施です。まず、歯石が付着している場合はスケーラーで歯石を除去します。そのあとに、炭酸カルシウムパウダーを用いて、歯の着色を落としていきます。最後に、普段の歯磨きでは行き届きにくい歯の間・付け根の部分や表面をクリーニング用の研磨ペーストで磨き、歯全体をきれいにして完了です。
フッ素塗布
クリーニングの実施後は、フッ素を塗ります。そうすることで、歯を強化し、虫歯を予防することが可能です。
PMTCを利用した治療例
後日更新となります。
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