歯周病と全身疾患との深い関係とは?
投稿日:2022年8月9日
カテゴリ:スタッフブログ
歯周病と全身疾患との深い関係について
歯周病になると、歯茎から出血したり、口臭がきつくなったりという症状が現れ、最終的には骨や歯茎が溶かされて歯が抜け落ちてしまいます。現在、歯周病は成人の約8割が罹っており、歯を失う一番の原因となっています。
さらに歯周病の恐ろしいところは、歯やお口だけの病気に留まらず、全身疾患とも深い関係があることが近年の研究で明らかになっています。今回のブログでは、歯周病と関係の深い全身疾患についてお話したいと思います。
歯周病との関係性が明らかになっている全身疾患・トラブル
糖尿病
糖尿病の方は歯周病になるリスクが高く、歯周病は以前から糖尿病の合併症の一つと言われていました。また、歯周病になると糖尿病の症状が悪化、糖尿病になると歯周病の症状が悪化するなど、相互に悪い影響を及ぼすことが明らかになっています。
脳血管疾患(脳梗塞)
歯周病に罹っている場合、脳血管疾患(脳梗塞)のリスクが高くまることが明らかになっています。これは歯周病菌が血中に入り込んで全身を巡ると、脳梗塞の原因となる動脈硬化を引き起こすリスクが高くなるためだと考えられています。
心臓疾患
歯周病菌は血管に入り込んで全身を巡ります。血液は心臓にも送られるため、心筋梗塞や感染性心内膜炎などの心臓疾患を発症するリスクが高くなります。
誤嚥性肺炎
誤嚥とは、気管に誤って食べ物が侵入してしまうことを意味します。加齢や病気などによって、食べ物を飲み込む機能が低下すると「誤嚥」が起こりやすくなります。この誤嚥によって口腔内の歯周病菌が気管や肺に侵入してしまうと、肺炎(誤嚥性肺炎)を引き起こす可能性が高くなります。
妊娠中のトラブル(早産・低体重児出産)
歯周病に罹っている妊婦さんは、健康な方に比べて早産・低体重児出産のリスクが数倍高くなるというデータがあります。歯茎に生じた炎症物質や歯周病菌が血中に入りこんで全身を巡ると、炎症物質によって子宮が刺激を受けるため、予定日よりも早く子宮収縮が起こり、早産・低体重児出産になると考えられています。また、妊娠中はホルモンバランスの変化によって歯周病になりやすくなるため、注意が必要です。
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