歯周病から天然歯を守る!歯周病検査の内容とは?
投稿日:2022年6月14日
カテゴリ:スタッフブログ
歯周病から天然歯を守る!歯周病検査の内容について
歯周病は細菌によって歯茎や骨などの歯周組織が破壊される炎症性の歯科疾患です。成人の約8割が罹患していると言われており、現在、歯を失う一番の原因となっています。歯周病は自覚症状がなく発症、進行するため、日頃から口腔内を清潔に保ち、定期的に検査を受けることが歯周病の予防・悪化を防止するために重要となります。
そこで今回は、歯周病から天然歯を守るために実施される歯周病検査の内容についてお話したいと思います。
歯周病検査ってどんなことするの?
歯周病検査は、口腔内の状態や症状によって下記の検査・チェックを組み合わせて実施いたします。
ブローピング検査
ブローピング検査は、プローブと呼ばれる目盛りのついた探針で歯周ポケットの深さを測ります。お口の中が健康な状態ですと、歯と歯茎の境目にある溝(歯周病ポケット)はおよそ2㎜程の深さですが、歯周病になると少しずつ深くなり、10㎜を超えるケースもあります。歯周ポケットの深さや出血の有無を検査し、歯周病の進行状態を確認します。
レントゲン検査
歯周病が進行して炎症が悪化すると、歯茎や歯槽骨(歯を支える骨)が溶かされ、歯がグラグラと動くようになります。肉眼では歯茎の内部にある骨の状態を調べることができませんので、レントゲン検査によって歯周病の進行具合や骨の状態、また歯を直接触って歯がどのくらい動揺するかなども確認します。
プラーク(歯垢)の付着量のチェック
歯周病はプラーク(歯垢)などの汚れによって細菌が繁殖することで発症・進行します。専用の染色液でプラーク(歯垢)を染め出し、付着しやすい場所や付着量を確認し、適切なブラッシング方法などを指導いたします。
歯周病検査の費用について
歯周病検査は、保険診療の範囲内(3割負担)で行われることがほとんどです。初診料をはじめ、スケーリング(歯石の除去)などのクリーニング、上記の歯周病検査を行っておよそ3,500円程度が相場となります。
(※歯科医院によっては、歯周組織や噛み合わせの状態を精密に調べるため、CTなどを駆使した自由診療の歯周病検査を行っているところもあります。費用は全額負担になるため、担当の歯科医師と相談してから必要な検査を受けましょう)
歯周病は自覚症状なく進行し、最終的に歯を失ってしまう恐ろしい病気です。毎日のケアはもちろん、定期的に歯周病検査を受けて、予防に努めましょう。
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