インプラント周囲炎の症状と予防法について
投稿日:2022年6月21日
カテゴリ:スタッフブログ
インプラント周囲炎の症状と予防法について
虫歯や歯周病、事故などで歯を失った場合は、入れ歯やブリッジ、インプラントによって歯の機能を回復するのが一般的です。その中でもインプラントは天然歯に近い審美性・機能性を兼ね備えており、若い世代の方を中心に選択される方が増加しています。
そんな人気のインプラントですが、治療後のケアやメンテナンスを怠ってしまうと、インプラントの歯周病と呼ばれる「インプラント周囲炎」になってしまう可能性があります。今回はインプラント埋入後に気をつけるべきインプラント周囲炎の症状や予防法についてお話したいと思います。
インプラント周囲炎の症状とは?
インプラントは人工物なのになぜ歯周病になるの?と思われる方も多いと思います。確かにインプラントは人工物ですが、周囲に存在する歯肉は生体です。そのため、インプラント体と歯茎の隙間に汚れが蓄積してしまうと、その部分に細菌が繁殖して炎症が起こり、歯周組織が破壊されてしまいます。これがインプラントの歯周病と呼ばれる所以です。
インプラントの歯周病については「周囲粘膜炎」と「周囲炎」という2つの状態があります。それぞれの症状については下記の通りです。
インプラント周囲粘膜炎
インプラント周囲粘膜炎とは、天然歯でいう「歯肉炎」と同じ状態で歯茎に埋め込んだインプラントの周辺だけに限定された炎症です。そのままの状態で放置すると、周囲炎へと悪化するため、日々のケア、定期メンテナンスが重要になります。
インプラント周囲炎
インプラント周囲粘膜炎が悪化し、インプラントを埋入している骨にまで炎症が起こっている状態です。炎症によって骨が溶かされるだけでなく、歯茎からの出血や膿が出るなどの症状を伴います。インプラント周囲炎が進行すると、最終的にはインプラントが抜け落ちてしまうため、早急な対応が必要です。
インプラント周囲炎の予防法について
インプラント手術前に歯周病を治す
インプラント周囲炎を防ぐため、インプラント手術を実施する際は事前に歯周病治療を行い、お口を健康な状態にしておきましょう。
減煙・禁煙をする
タバコには多くの有害物質が含まれています。その中でも特にニコチンや一酸化炭素は、血管を収縮させて血流が悪くなるため、インプラント周囲炎リスクが高くなってしまいます。インプラント周囲炎を引き起こさないためにも減煙・禁煙をしましょう。
セルフケアの徹底
お口の中が不衛生になると、細菌が繁殖します。インプラント周囲炎を防止するためにも、毎日のセルフケアをきちんと行い、インプラントの周辺はもちろん、お口全体を清潔な状態に保ちましょう。
歯科医院での定期メンテナンス
お口の中には、セルフケアだけでは取り除くことができない汚れがあります。その汚れを蓄積させないよう、歯科医院で定期的にメンテナンスを受け、口腔内のクリーニングやインプラントの経過を観察してもらいましょう。
大崎でインプラント治療をご希望の方は、 ぜひ大崎スクエア歯科へお越しください。
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