歯ブラシがすぐに広がる原因や正しいブラッシング方法
投稿日:2022年4月8日
カテゴリ:スタッフブログ
歯ブラシがすぐに広がる原因や正しいブラッシング方法について
日々のケアで使用する歯ブラシについて、「毛先がすぐに広がってしまうのはなぜ?」という質問を多くいただきます。歯ブラシの毛先がすぐに広がってしまうと、交換の頻度も高くなることはもちろん、適切なブラッシングができなかったり、歯茎などを傷つけたりなど、様々な問題が考えられます。今回は歯ブラシがすぐに広がる原因や正しいブラッシング方法などについて解説いたします。
歯ブラシの毛先がすぐに広がってしまう原因とは?
歯磨きの力が強い
歯ブラシの毛先が短期間で広がってしまう一番の原因は、歯磨きの力が強いためです。歯ブラシは毎日使用するため、使う度に多少なりとも劣化していきます。歯ブラシの交換時期は一般的には1ヵ月と言われていますので、それよりも早くに毛先が広がる場合は、歯磨きの力加減を改善することが重要です。
間違った歯ブラシの持ち方をしている
歯を磨く際の力加減については、歯ブラシの持ち方も重要となります。手をグーの状態で歯ブラシの柄を握っている場合は、力加減が難しいため、気づかないうちに力が強くなっている可能性があります。
歯を磨く向きが間違っている
歯を磨く向きが間違っている場合も、毛先に負担がかかるため、すぐに歯ブラシが広がってしまう原因となります。基本的には歯は縦向き、歯茎・歯と歯茎の間などは横向きで軽めにブラッシングしましょう。また、歯ブラシの動かす幅が広いとそれだけ負担も大きくなりますので、できるだけ小刻みに動かすことを意識しましょう。
間違ったブラッシングによって生じる問題について
間違った歯磨き方法をはじめ、力を入れすぎたり、毛先が広がった状態の歯ブラシを使い続けたりすると、歯や歯茎を傷つけ、下記のような問題が生じる可能性があります。
歯肉の退縮
歯肉が削られて少なくなります。歯肉のラインが下がるため、歯が長くなってように見えます。露出した歯根面は虫歯や歯周病になりやすい特徴があるため、注意しましょう。
擦過傷(さっかしょう)
ブラッシングの際に生じる歯茎の擦り傷です。硬めの歯ブラシだったり、歯ブラシの頭などで損傷することが多いです。擦過傷によって歯茎が退縮する可能性もあります。
クレフト
歯ブラシの外傷によって、歯肉がV字状に裂ける症状です。歯磨きの力が強すぎたり、噛み合わせが悪かったりすることで起こります。
フェストゥーン(歯肉の肥厚)
硬い歯ブラシの使用や歯磨きの力が強い場合をはじめ、歯垢による刺激などで生じる歯肉の腫れです。
楔状欠損(くさびじょうけっそん)
研磨剤入りの歯磨き粉で強く歯を磨いたり、食いしばり・歯ぎしりなどの強い咬合力で歯の根本部分が削れた状態です。
皿状欠損
楔状欠損(くさびじょうけっそん)と同じように、研磨剤入りの歯磨き粉で強く歯を磨いたり、食いしばり・歯ぎしりなどの強い咬合力で歯が皿にように平らに削れた状態です。
正しいブラッシング方法について
正しい持ち方で磨く
歯ブラシをグーの状態で持つと、ブラッシングの際の力加減が分からず、つい力が入りすぎてしまいます。大人の方は、歯ブラシを鉛筆のように持ち、優しいブラッシングを意識しましょう。
力を入れすぎないようにする
ゴシゴシと力を入れて磨くと、歯や歯肉を傷つけてしまいます。歯を磨く時は、100~200g程度の僅かな力で良いと言われていますので、力を入れすぎないよう心がけましょう。
歯ブラシを小刻みに動かす
歯ブラシは小刻みに動かすようにしましょう。1~2本ずつを目安に歯ブラシを小刻み(約1~2mm)に動かして丁寧に磨くようにしましょう。
■ 他の記事を読む■