歯周病はなぜうつる?感染する原因と対策方法について
投稿日:2022年4月7日
カテゴリ:スタッフブログ
歯周病に感染する原因と対策方法について
歯周病は細菌の感染によって起こる炎症性疾患で、風邪などと同じように人から人へとうつる病気です。今回は歯周病になる主な感染源と対策方法について解説致します。
歯周病がうつる主な感染源とは?
キス
歯周病の原因となる細菌(歯周病菌)はお口の中に存在しています。そのため、恋人や家族とキスをすることによって歯周病菌に感染する場合があります。ただし、キスをしたからといってすぐに歯周病になるというわけではありません。感染したという状態にはなりますが、歯周病菌が繁殖しなければ歯周病の発症を抑えることができます。
歯ブラシ
歯周病菌がお口の中に存在する人は、歯磨きの際などに歯ブラシにも細菌が付着している可能性が高いです。歯ブラシを誰かと共有していることはほとんどないと思いますが、家族や恋人と歯ブラシをコップなどに入れて管理している場合など、歯ブラシから歯ブラシへと歯周病菌が付着し、感染するケースもあります。
食器類の共有
食事の際など、食器やスプーン・フォークなどを他人と共有する場合も感染リスクは高くなります。大皿に盛り付けている料理を歯周病の方が自分の箸で直に取り分けたり、親御さんの箸やスプーンで子供に食べさせたりすることによって、歯周病菌に感染する可能性があります。
ペット(犬や猫など)
歯周病などの細菌感染症は、人間だけでなく、犬や猫などの動物もなる可能性があります。そのため、ペットとキスをしたり、じゃれあったりする際に感染する可能性もゼロではありません。
歯周病菌に感染して発症しやすい人とは?
- 乳児
乳児は大人に比べて抵抗力が少ないため、歯周病菌に感染しやすいといえます。特に感染の窓といわれる1才7ヵ月~2才7ヵ月の間は、大人から細菌が感染しやすい時期ですので、注意が必要です。 - 生活習慣が乱れている・ストレスを溜めている
歯周病の発症・悪化は生活習慣やストレスなども大きく関係しています。そのため、ストレスを溜めている方、食生活が乱れている・睡眠不足の方なども歯周病になりやすいといえます。 - 煙草を吸っている方
喫煙者は非喫煙者に比べて、約5~8倍歯周病になりやすいというデータがあります。煙草を吸うと、血流が悪くなることによって免疫力が低下したり、歯垢や歯石などの汚れが付着しやすくなったりと、歯周病リスクを高めてしまいます。 - 妊娠中・閉経前後の女性
妊娠中や閉経前後の女性は、ホルモンバランスの乱れによって、免疫力が低下する傾向があります。そのため、歯周病をはじめ、様々な病気の感染リスクが高くなります。 - 歯並び・咬み合わせが悪い
お口の中に歯垢などの汚れが蓄積して不衛生になると、歯周病菌が繁殖して口腔内環境が悪化します。歯並びや咬み合わせが悪い方は、歯磨きなどで汚れが取り除きにくいため、歯周病になりやすいです。 - 歯周病と関係の深い病気を患っている
歯周病と関係性が深い呼吸器系疾患や心疾患、糖尿病などの病気を患っている場合は、歯周病が発症・悪化しやすい傾向があります。
歯周病の感染リスクを軽減するための対策
お口の中を清潔に保つ
お口の中に歯垢などの汚れが溜まっていると、歯周病菌が繁殖してしまいます。歯周病にならないためには、毎日のケアはもちろん、定期的に歯科検診・クリーニングを受け、お口の中を清潔に保つことが重要です。
食器を共有しない
食事の際は、皿をはじめ、スプーンやフォークなどを共有しないように心がけましょう。歯ブラシの管理についても、複数の歯ブラシが接触しないよう、個別に保管するようにしましょう。
歯周病が治るまではキスを控える
歯周病を患っている場合は、恋人や家族とのキスは控え、治療に専念しましょう。
禁煙・規則正しい生活をする
ストレスや寝不足、食生活の乱れは免疫力を低下させます。バランスの良い食事、十分な睡眠、ストレスの発散を心がけ、規則正しい生活をしましょう。煙草を吸われる方は、減煙・禁煙をおすすめいたします。
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