歯がしみる知覚過敏の症状や治療法とは?
投稿日:2022年6月16日
カテゴリ:スタッフブログ
歯がしみる知覚過敏の原因や治療法について
虫歯や歯周病などの病気ではないのに、歯がしみたり、痛みを感じたりする場合は「知覚過敏(正式名称:象牙質知覚過敏症)」かもしれません。
様々な原因によって歯の一番外側にあるエナメル質が擦り減ったり、歯茎が下がったりすることによって、歯の内部にある象牙質がむき出しになってしまうことがあります。象牙質には歯の神経へと繋がる穴(象牙細管)があるため、熱いものや冷たい物を口にした時や歯ブラシの刺激に神経が反応し、歯がしみたり、痛みを感じたりします。
知覚過敏の原因とは?
歯根の露出(くさび状欠損)
歯根部分はエナメル質が薄くなっています。噛み合わせの不調や歯周病、強いブラッシングなどで歯根部分のエナメル質が削れると、象牙質がむき出しになって知覚過敏が起こりやすくなります。
歯の擦り減り
就寝時に歯ぎしりや食いしばりなどの癖がある場合は、歯が少しずつ擦り減り、象牙質が露出してしまうため、知覚過敏が起こりやすくなります。
強い噛み合わせ
噛み合わせが悪く、上下の歯が強くぶつかり合ってしまう方は、咀嚼時の衝撃によって歯根部分のエナメル質にクラック(ひび割れ)が起こり、内部の象牙質に刺激が伝わってしまうため、知覚過敏を起こす可能性があります。
知覚過敏の治療法・対処法について
知覚過敏については、1年~3年程で自然に治ることがほとんどです。そのため、症状と経過を見ながら、下記のような処置を行い、少しずつ症状を緩和・改善していきます。
薬剤の塗布・レジン充填
外部の刺激ができるだけ伝わらないよう、知覚過敏が起こっている部分にお薬を塗ったり、歯科用の樹脂をつめます。
知覚過敏用の歯磨き粉を使う
補助的な方法ではありますが、毎日の歯磨きの際に知覚過敏用の歯磨き粉を使用していただくことで、知覚過敏の症状の緩和が期待できます。
ナイトガード(マウスピース)の使用・噛み合わせの調整
歯ぎしりや食いしばりによってさらに症状が悪化しないよう、就寝時にナイトガード(マウスピース)を使用したり、噛み合わせを調整したりすることによって歯への負担を軽減し、知覚過敏を緩和・改善します。
鎮痛剤の服用
知覚過敏の痛みが強い場合には、鎮痛剤を服用することで歯の痛みやしみを和らげます。お薬の服用については、一時的な対処法となりますので、その他の治療と並行して服用いただきます。
抜髄(歯の神経を抜く)
知覚過敏の症状がひどく、なかなか緩和・改善されない場合には歯の神経を抜くこともあります。歯の神経を抜くことによって、痛みやしみは感じなくなります。
※神経を抜くと歯が脆くなり、寿命が短くなってしまうため、最終的な治療法となります。
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