虫歯が多い子どもに生じる問題とは?
投稿日:2022年4月15日
カテゴリ:スタッフブログ
虫歯が多い子どもに生じる問題について
子どもの歯(乳歯)は成長に伴って永久歯(大人の歯)へと生え変わります。そのため、乳歯の虫歯を軽視している方も少なくありません。しかし、そのうち生え変わるからといって虫歯を放置していると、様々な問題が生じる可能性があります。
今回は虫歯が多い子どもに生じる問題についてお話したいと思います。
歯が痛い・歯がしみる
虫歯を放置することで生じる一番の問題は、歯が痛くなったり、歯がしみたりすることです。虫歯が進行すると、さらに痛みも強くなります。また、虫歯の数が多い場合はその分痛みを感じる範囲も広くなります。
歯並びが悪化する
歯の痛みと同じくらい懸念される問題として「歯並びが悪化する」ということが考えられます。例えば、乳歯の虫歯が重症化して永久歯へと生え変わる時期より早い段階で失ってしまうと、乳歯がなくなったスペースに周囲の歯が倒れこむため、永久歯の歯並びや咬み合わせが悪化する可能性があります。また、乳歯を失わずとも虫歯によって歯がボロボロになっている場合は、噛む力によって少しずつ歯が移動するため、将来的な歯並び・咬み合わせに悪影響が及びます。
運動の時などに本来の力が発揮できない
歯を食いしばると、瞬間的な力やスピードが高まります。特にスポーツや武道では、球速や飛距離、踏み込み時のスピードが向上するため、より良いパフォーマンスが期待できます。しかし、虫歯が多いと、しっかりと歯を食いしばることができないため、本来の力を発揮できない可能性があります。
肥満のリスクが高くなる
虫歯が多い子どもは、虫歯のない子どもと比較して肥満のリスクが高いといえます。虫歯で歯が痛む場合は、その部分をできるだけ避けて噛むようになるため、咀嚼回数が少なくなります。きちんと噛まずに食べ物を飲み込んでしまうと、満腹中枢が刺激されにくくなり、食事量が増加します。
また、虫歯が多い子どもはラーメンやカレー、シチューなどの柔らかくて食べやすい物を好むため、摂取カロリーが多くなってしまうことで太る可能性が高くなります。
虫歯が多い子どもは上記のような様々な問題が生じる可能性が高くなります。いずれ永久歯に生え変わるかといって虫歯を放置せず、予防・治療を心がけましょう。
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