歯茎に膿が溜まる疾患とその症状について
投稿日:2022年6月9日
カテゴリ:スタッフブログ
歯茎に膿が溜まる疾患とその症状について
お口の中の様々なトラブルによって歯根部分や歯茎に膿が溜まることがあります。症状がさらに悪化すると、歯茎の腫れや痛みを伴うだけでなく、顎の骨や歯茎などの歯周組織を溶かしてしまう可能性があるため、注意が必要です。
今回は歯茎に膿が溜まる疾患・トラブルとそれらの症状についてお話したいと思います。
歯茎に膿が溜まる疾患・お口のトラブルとは?
根尖性歯周炎
根尖性歯周炎とは、歯根の先端部分にて細菌の感染・繁殖によって炎症が起こっている状態です。歯茎の腫れや痛みをはじめ、膿が溜まるなどの症状が現れ、症状が悪化すると歯周組織が溶かされてしまいます。歯根に膿が溜まると、歯茎にニキビのようなできもの(フィステル)が確認できます。
歯根嚢胞
歯根嚢胞(しこんのうほう)とは、歯根部分に嚢胞(分泌物が溜まった袋状のもの)ができる病気です。初期段階では、自覚症状がほとんどなく、レントゲン撮影によって発見されるケースが多いです。放置していると、膿などの分泌物が溜まって少しずつ嚢胞が大きくなり、神経が圧迫されるため、痛みを伴います。
歯周病(歯槽膿漏)
歯周病は歯と歯茎の間に蓄積したプラーク(細菌の塊)が原因で起こる炎症性の疾患です。初期症状がほとんどなく少しずつ悪化し、歯茎の腫れや出血・排膿などの症状を伴います。重症化すると、歯茎や顎骨が溶かされ、最終的に歯が抜け落ちてしまいます。
歯根破折
歯根破折とは、咬み合わせの不調や歯ぎしり、食いしばりなどによって部分的に大きな力がかかることで歯根部分にひびが入ったり、折れたりする症状です。破折した歯根部分に細菌が侵入し、炎症が起こることで痛みや排膿などの症状を伴います。
親知らずの炎症
生えかけの親知らずや斜めに生えている親知らずは、歯茎と歯の間に汚れが蓄積しやすくなり、その部分に細菌が繁殖して炎症が起こります。炎症が悪化することによって、痛みが強くなったり、膿が生じたりすることがあります。
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