気づかずに悪化する痛みを感じにくい虫歯とは?
投稿日:2022年6月29日
カテゴリ:スタッフブログ
気づかずに悪化する痛みを感じにくい虫歯について
虫歯の有無については、痛みなどの自覚症状によって初めて気が付く方がほとんどだと思いますが、虫歯になってもあまり痛みを感じないケースなども多く存在します。今回はそんな気づかずに悪化・進行するような痛みを感じにくい虫歯についてお話したいと思います。
痛みを感じにくい虫歯とは?
痛みを感じにくい虫歯については、下記のようなものが挙げられます。
初期虫歯(軽度の虫歯)
虫歯の状態にはいくつかのレベルがあり、虫歯菌の酸によって歯面が溶け始めた「脱灰」や歯の一番外側にあるエナメル質に限定された虫歯は初期虫歯(軽度の虫歯)に分類されます。エナメル質には歯の神経に刺激が伝わる組織が存在しないため、ほとんど痛みを感じることはありません。
慢性的な虫歯(慢性う蝕)
虫歯は専門用語でう蝕といいます。そしてう蝕(虫歯)には「急性う蝕」と「慢性う蝕」の2つが存在します。
【急性う蝕】
急性う蝕は子どもや若い方に多く見られる虫歯です。進行が非常に早く、虫歯の進行形態も下へ下へと向かう傾向にあるため、歯の神経に到達するまでの期間が短く、痛みなども感じやすい特徴があります。
【慢性う蝕】
慢性う蝕は中高年の方に多く見られる虫歯です。進行が遅く、虫歯の進行形態は浅く横に広がっていく傾向があります。虫歯の進行が遅いことによって、虫歯から歯を守るための第三象牙質が形成されるため、歯の神経に到達するまでに時間を要します。また、象牙質から神経に繋がる「象牙細管」という小さな穴も塞がれるため、神経に刺激が伝わらなくなり、痛みやしみを感じにくという特徴があります。
歯の神経が死んでいる
虫歯が重症化すると、歯の内部まで進行して神経が炎症を起こすため、強い痛みを感じます。その状態で治療せずに放置していると、やがて神経が死んでしまうため、痛みが少しずつ弱まっていきます。痛みがないから治ったと勘違いする方もいますが、実際は歯の内部で細菌が繁殖し、骨や歯茎などの歯周組織へと被害が広がっており、さらに症状が悪化すると全身の健康にも悪影響を及ぼすため、注意が必要です。
虫歯は「痛い」というイメージが強いですが、実際は上記のように痛みを感じにくい虫歯も存在します。痛みを感じないからといって安心していると、気づかないうちに虫歯が重症化する可能性もゼロではありません。天然歯を少しでも多く維持するためにも、定期的に歯科検診を受け、虫歯予防はもちろん、早期発見・早期治療に努めましょう。
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