口腔機能が衰える「オーラルフレイル」とは?
投稿日:2022年8月29日
カテゴリ:スタッフブログ
口腔機能が衰える「オーラルフレイル」について
私たちの体はすべての組織が繋がっています。特にお口は栄養を摂取するための入り口であるため、きちんと噛んだり、飲み込んだりということができなくなってしまうと、筋肉の衰えなどをはじめ、全身の健康状況に様々な悪影響が生じます。
この口腔機能の衰えを「オーラルフレイル」といい、昨今の歯科業界で注目をされている症状です。きちんと食べたり、飲み込んだり、お話ができなくなると、十分な栄養が摂取できない・人とうまく会話ができないなどの理由から、心身的に虚弱化し、将来的にも寝たきりになる可能性が高くなります。
今回はこのオーラルフレイルの症状や予防法についてお話したいと思います。
オーラルフレイルの可能性が高い症状とは?
▼オーラルフレイルの予兆として下記のような症状が現れます。下記の項目に当てはまる数が多い方は、オーラルフレイルの可能性があります。
- 食事中に食べこぼしが多い
- お水や汁物など、水分を摂取する際によくむせる
- 滑舌が悪い
- 特に生活に変化がないのに、体重が減ってきた
- 硬いものがきちんと噛めない
- お口が乾きやすい
- 外出することが減って、引きこもりがちになった など
上記の項目がオーラルフレイルの予兆として多い症状です。上記の状態を放置していると、オーラルフレイルが悪化し、全身の衰えも進行してしまいます。できるだけ早めに原因を解決し、オーラルフレイルの悪化を防止しましょう。
オーラルフレイルの予防法について
できるだけ若いうちから、下記のことを注意し、オーラルフレイルを防止・改善しましょう。
噛めない状態を長期間放置しない
虫歯や歯が抜けたままの状態でしっかり噛めない、合わない入れ歯で痛みが強くてしっかり噛めないなど、きちんと噛めない状態を放置すると、お口周辺の筋力が低下したり、左右の噛み合わせのバランスが乱れたりします。痛みや違和感を感じる場合は、放置せずにできるだけ早めに治療を受けましょう。
人と会話をすることを心がける
会話はお口周辺の筋肉が鍛えられます。昨今では1日で一度も会話をしないという方も増加傾向にあるとのことです。他の方とコミュニケーションをとることは、精神的な健康にも深く関係するため、できるだけ会話することを心がけましょう。
日頃からお口や歯のケアに務める
オーラルフレイルを防止するためには、歯やお口の環境を良好な状態で保つことが重要です。毎日の歯磨きをしっかり行い、歯垢・歯石を蓄積しないように注意しましょう。
歯科検診・クリーニングを定期的に受ける
セルフケアだけでは虫歯や歯周病予防は難しいです。歯科医院にて歯科検診やクリーニングを定期的に受け、歯やお口を健康な状態で維持しましょう。
■ 他の記事を読む■