神経を抜いた歯が変色する原因と改善方法
投稿日:2022年3月8日
カテゴリ:スタッフブログ
神経を抜いた歯が変色する原因と改善方法について
虫歯治療で神経を取り除いたり、外傷などで神経が死んだりすると、歯は少しずつ黒ずんでいきます。最初のうちは周囲の歯との違いがそれほどないため、気になりませんが、月日が経過すると目立つようになってきます。今回は神経を抜いたり、神経が死んだりするとなぜ歯の色が変色するのか、また、歯の色の改善方法などについて解説しようと思います。
神経を取り除いた歯・神経が死んだ歯が変色する原因とは?
治療で神経を取り除いた歯、外傷などで神経が死んだ歯の変色については下記のような原因があります。
歯の内側で生じた出血
歯の内部にまで虫歯が進行すると、歯の神経が炎症を起こします。炎症が起きて、歯の内部で出血が起こると、血中の鉄分が象牙質に存在する細い管へ流れこんでしまうため、歯が黒ずんでしまいます。
歯の内部の空洞化
外傷や何らかの原因で神経が死んでしまうと、神経や血管などの組織が縮小して歯の内部が空洞になってしまいます。歯の内部が空洞になることによって、歯が黒っぽく見えるようになります。
象牙質内にあるコラーゲンの劣化
虫歯治療(根管治療)で神経を取り除いたり、外傷などで神経が死んだりした場合は、同じ場所に存在する血管なども機能しなくなり、歯に栄養を送ることができなくなります。歯に栄養が送られなくなると、象牙質内にあるコラーゲンが劣化していくため、歯の色が変わってしまいます。
神経を取り除いた歯・神経が死んだ歯の変色を改善する方法
神経を取り除いた歯・神経が死んだ歯の変色については、下記のような方法で改善することができます。
ウォーキングブリーチ
神経を取り除いた歯や神経が壊死した歯は、通常のホワイトニングでは効果が得られません。そのため、ウォーキングブリーチという方法で歯の色を改善します。ウォーキングブリーチは、歯の内部に漂白剤を入れ、およそ1週間ごとに薬剤を取り替えながら、歯を内側から少しずつ白くしていきます。
ラミネートベニア
前歯などの変色が気になる場合には、ラミネートベニアがおすすめです。ラミネートベニアとは、歯の表面を僅かに削った後、板状のセラミックを付け爪のように貼り付けて歯の色や形を改善する方法です。セラミックは経年劣化もありませんので、美しさを長期的に維持することができます。
セラミッククラウン
歯の欠損部分が多い場合は、土台の歯を削ってセラミックのかぶせ物で色を改善することも可能です。
患者さまの歯の状態やご要望などを考慮し、担当の歯科医師と相談して治療法を選定すると良いと思います。
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