銀歯が原因で起こる金属アレルギーの症状
投稿日:2022年3月7日
カテゴリ:スタッフブログ
銀歯が原因で起こる金属アレルギーについて
アレルギー体質の方は年々増加傾向にあり、金属アレルギーで悩まされている方も少なくありません。歯科では、従来に比べてできるだけ金属を使用しない治療が主流にはなってはいますが、特に保険診療では強度があって加工のしやすい銀歯や入れ歯の留め具など、金属を使用する場合もあり、それらがアレルギーの原因となる可能性があります。今回は歯科治療における金属アレルギーの症状等について解説しようと思います。
銀歯による金属アレルギーはどのような症状?
歯科治療で使用する銀歯などから溶け出した金属イオンが原因で起こる金属アレルギーは、お口の中やお口の周辺をはじめ、全身にも症状が現れます。体に現れる症状については、お口とは離れていることもあり、歯科金属アレルギーと気づかれないことも多くあります。そのため、皮膚科を受診してもなかなか改善できず、症状に苦しまされているというケースもあります。
お口の中やお口の周辺に現れる歯科金属アレルギーの症状
- お口の中の炎症・ただれ
銀歯や入れ歯の金具が接している粘膜に炎症が起こり、赤くなったり、ただれたりという症状を伴います。その他にも口内炎ができやすくなったり、唇などが炎症を起こしたりすることもあります。
- 味覚障害(味覚異常)
歯科金属によってお口の中にアレルギー反応が生じると、舌の表面にある味覚を感じる組織がきちんと機能しなくなるため、味覚障害(味覚異常)を引き起こす可能性があります。
体に現れる歯科金属アレルギーの症状
- 掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)
掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)とは、汗のかきやすい手の平や足の裏をはじめ、すねや肘などに水ぶくれや膿の袋が多数現れる症状です。かゆみを感じたり、皮膚の炎症で痛みを感じたりします。
- 接触性皮膚炎、湿疹
全身の皮膚に炎症や湿疹が現れ、かゆみや痛みを感じる場合があります。
※歯科金属アレルギーは上記以外にも、頭痛や立ちくらみ、肩こり、脱毛症など様々な症状を引き起こす可能性があります。
歯科金属アレルギーを発症させないための対策
銀歯や入れ歯などの金属で必ずしも金属アレルギーが発症するというわけではありません。しかし、金属を使用している以上、将来的に発症するリスクはゼロではありません。
歯科金属アレルギーを発症させないための一番の方法は、セラミックなどの金属以外の素材を使用することです。昨今では、ハイブリッドセラミックなどの保険適用で金属不使用という素材などもありますので、金属アレルギーが不安な方はぜひ一度相談してみてください。
■ 他の記事を読む■