インプラントの1回法と2回法とは?
投稿日:2022年12月1日
カテゴリ:スタッフブログ
インプラントの1回法と2回法について
インプラント治療は、歯を失った部分の顎骨へ人工歯根を埋め、その上に人工歯を装着して咬み合わせを回復させる治療法です。インプラント治療は外科処置が必要となり、手術の回数によって「1回法」「2回法」という2つに分類されます。
今回のブログでは、インプラント治療における「1回法」「2回法」についてお話したいと思います。
インプラント治療における1回法・2回法とは?
インプラント治療を受けた方や検討されている方であれば、インターネットなどでみたことがあるかもしれませんが、インプラントには「1回法」と「2回法」という2つの方法があります。これは前途の通り、手術の回数を1回にするか、2回にするかという違いです。
1回法について
インプラント治療は、まずはじめに歯茎を切開し、インプラント体(人工歯根)を顎骨に埋め込みます。1回法の場合は、インプラント体を埋め込むと同時に人工歯と連結させるためのアバットメントという部品を装着し、インプラントが見える状態にして歯茎を縫合します。その後、インプラントと顎骨の結合、患部の治癒のために約3~6ヵ月程待機し、最終的な人工歯を装着して治療完了となります。
2回法について
2回法は、インプラントを顎骨に埋め込んだ状態でアバットメントを装着せず、一旦全てを歯茎で覆った状態で縫合します。その後、インプラントと顎骨の結合、患部の治癒期間を設け、再び歯茎を切開した後、アバットメントを装着して最終的な人工歯を製作します。
1回法は歯茎を切開する回数がインプラント埋入時だけの1回に対し、2回法はインプラント埋入時とアバットメント装着時の2回になります。2回法は歯茎を切開する度に患部の治癒期間が必要となるため、1回法に比べて治療期間も長くなります。
1回法・2回法のメリット・デメリットについて
1回法と2回法には、それぞれにメリットとデメリットがあります。
1回法メリット・デメリット
【メリット】
- 患者さまの負担が少ない
1回法は手術の回数が1回で済むため、患者さまの心身的な負担が抑えられます。 - 治療期間が短い・通院回数が少ない
手術が1回で済むため、2回法に比べて通院回数が少なくなり、その分治療期間も短くなります。
【デメリット】
- 2回法に比べて細菌感染リスクが高い
1回法は手術後、インプラントを歯茎よりも上に出した状態で待機するため、術後管理をきちんとしなければ、細菌感染を起こすリスクが高くなります。 - 骨量が少ない場合などに適応が難しい
欠損部の骨量が少ない場合は、骨を再生させるための「骨造成」が必要となります。骨造成を併用する場合、1回法では細菌感染のリスクが高くなるため、適応できない場合があります。
2回法メリット・デメリット
【メリット】
- 術後の細菌感染リスクが低い
2回法はインプラント埋入後に傷口を歯茎で完全に覆った状態で縫合するため、術後の細菌感染リスクを軽減することができます。 - 様々なケースに対応可能
2回法では、骨量が足りないケースや見た目を重視するような前歯のケースなど、様々なケースに対応することができます。
【デメリット】
- 患者さまの負担が大きい
2回法は歯茎の切開などの外科処置を2回行うため、患者さまの負担が大きくなります。 - 治療期間が長い・治療回数が多い
2回の手術とその後の治癒期間が必要となるため、1回法に比べて通院回数が多く、治療完了までの期間が長くなります。
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