妊娠中にお口のトラブルが起こりやすくなる原因とは?
投稿日:2022年8月1日
カテゴリ:スタッフブログ
妊娠中にお口のトラブルが起こりやすくなる原因について
妊娠中はホルモンバランスや食生活が大きく変化するため、歯が痛くなったり、その他の問題が生じる可能性が高くなります。今回のブログでは、妊娠中にお口のトラブルが起こりやすくなる原因について解説したいと思います。
妊娠中は下記のようなことが原因で、お口のトラブルリスクが高くなってしまいます。
女性ホルモンの分泌量が増加する
妊娠中はホルモンバランスが大きく変化し、女性ホルモンの分泌量が増加します。歯周病の原因菌の中には女性ホルモンを餌とする細菌がいるため、女性ホルモンの増加に伴い、特定の菌が繁殖・活発になるため、歯周病が発症・悪化しやすくなります。
唾液の性質が変化する
唾液は歯やお口の汚れを洗い流してくれる作用があります。しかし、妊娠中は唾液の粘度が高くなるため、自浄効果が低下します。そのため、汚れが蓄積して細菌が繁殖しやすくなり、虫歯や歯周病リスクが高くなります。
免疫力が低下する
妊娠中はお腹の中にいる赤ちゃんを異物とみなして攻撃しないよう、免疫力が低下します。そのため、虫歯や歯周病などの感染症にもなりやすくなります。
つわり等でケアがしっかりとできない
妊娠するとつわりがひどくなるため、歯ブラシをお口に入れるだけでも気持ち悪くなる時があります。日々のケアがきちんとできなくなってしまうため、お口のトラブルが起こりやすくなります。
食事の偏り・食生活の変化
妊娠中は1日の食事の回数が増えたり、摂取するものが偏ったりするなど、食生活が乱れます。そのため、お口の中にプラークや汚れが溜まりやすくなり、虫歯や歯周病リスクも高くなってしまいます。
上記のように妊娠中はお口のトラブルが起こりやすくなります。お腹の赤ちゃんのことも気になるとは思いますが、処置によっては通常通り診療が可能です。歯やお口に違和感を感じた場合はできるだけ早めに検査・処置を受け、お口の健康維持に取り組みましょう。
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